PumpNews_October_No.88
8/8

EUROPULSE関税撤廃で身近になる欧州ワイン世界最大の生産地の誇り伝統と品質を守るEUワイン法の歴史現在EU全体では、世界の生産量の60%*以上のワインが生産されており、域内外へ届けられています。日本市場でも消費量は増加していますが、日本人一人当たりの平均年間消費量はボトル約4本分*で、フランスの約69本分と比べると遠くおよびません。ワインの歴史は古く、紀元前4,000年頃のメソポタミア文明の遺跡からは、ぶどう果汁を搾るための石臼が発見されており、紀元89年にはローマ皇帝ドミティアヌスが世界で初めて、生産過剰を抑制すべくワインに関する勅令を発布したそうです。その後ローマ帝国の拡大とともにワインは欧州全土へ広がり、中世になると各地でぶどう栽培が始まります。同時に混ぜ物をした粗悪品が出回るようになったため、1894年にフランスで「新鮮なぶどうを発酵させて作られる産物以外はワインを称して販売してはならない」とする「グリフ法」が定められました。この定義は現代のワイン法の原型といわれています。その後、EU(当時のEEC)が共通農業政策の一環として1962年に制定した「ワインの共通市場制度(CMO:Common Market Organizations)設立規則」が、EUとしてのワイン法の起点です。EUワイン法は複数のEU理事会規則と欧州委員会の施行規則によって構成されており、その内容は時代とともに見直されてはいますが「ワインの定義」「原産地呼称」「ラベル表記の規制」については、普遍的な規律となっています。原則として原料はぶどうの果実のみ。アルコール度数や総酸度の下限・上限、添加物量なども細かく規定されており、ワインの種類や産地ごとに定められた基準を満たさない場合は、たとえ同じような醸造方法で同じ地域で生産されたとしてもEUのワインとは認められず、市場に出すことができないという厳しいものです。今年7月、日本とEUの「EPA(Economic Partnership Agreement:経済連携協定)」交渉により、ワインに関しては関税の撤廃が大枠で合意されました。EPA発行(2019年中を目指すと発表)とともにとともに関税は即時撤廃され、欧州各地から届くワインが身近になると期待されています。これは双方の関税の撤廃ですのでEU側の関税も撤廃となり、日本のワイナリーにとっては輸出しやすい環境ともなります。ちなみに、ボジョレー・ヌーボーの解禁日は例年11月の第3木曜日とされており、2017年は11月16日です。*2015年0.I.V.:Organisation Internationale de la Vigne et du Vin統計浜松本社〒431-2103静岡県浜松市北区新都田1-2-3TEL(053)428-4760FAX (053)428-5005東部支店〒141-0022東京都品川区東五反田1-6-3 いちご東五反田ビル6FTEL(03)5448-1391FAX(03)5448-9619西部支店〒532-0011大阪府大阪市淀川区西中島5-14-5 ニッセイ新大阪南口ビル10FTEL(06)6309-9930FAX(06)6309-9931中部支店・MI ビジネスセンター〒461-0002愛知県名古屋市東区代官町16-17 アーク代官町ビルディング3FTEL(052)939-1505FAX(052)939-1507設備用ポンプ事業部〒141-0022東京都品川区東五反田1-6-3 いちご東五反田ビル6FTEL(03)5448-1445FAX(03)5448-9619仙台営業所〒981-3133宮城県仙台市泉区泉中央1-47-1 アコーズ泉中央1FTEL(022)772-9685FAX(022)218-7059北信越営業所〒940-1151新潟県長岡市三和2-10-20TEL(0258)36-5933FAX(0258)34-6255九州営業所〒812-0007福岡県福岡市博多区東比恵3-13-10 スピリッツ福岡TEL(092)476-3029FAX(092)476-3069その他営業拠点 小山、広島、熊本http://jp.grundfos.com※ お問い合わせは下記弊社営業拠点、もしくは取扱い販売店までお願いいたします。※カタログ内容は、改良のため予告なく変更することがあります。

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る