PumpNews_July_No.87
5/8

PROJECT設置場所:TRI-SEVEN ROPPONGI導入製品:インライン型単段うず巻ポンプ TP用途:空気調和設備用認識が広がっており、空調は重要なファクターといえます。現在、国内のテナントビルの多くで採用されているのは、VAV(Variable Air Volume:可変風量装置)方式や個別方式の空調。ただこれらには課題もあり、その一つは気流による温度差です。中央熱源方式のVAVでは16℃、個別方式のビル用マルチエアコンでは12~13℃に冷却した冷たい空気が室内に供給されます。そのため直接、風が当たる場所は急速に冷やされるので、それ以外の場所と大きな温度差ができてしまいます。TRI-SEVEN ROPPONGIではこうした問題解決のソリューションとして、最新鋭の空調である「アクティブチルドビーム」を導入したのです。先進のシステムに対応できる 省スペースのポンプとして アクティブチルドビームは、冷水で冷房負荷を処理するというエネルギー的なメリットと、天井ディフューザーのすぐれた空気分布特性を組み合わせたシステム。空調機から供給される一次空気によって誘引効果を引き出し、チルドビーム内に誘引された室内の空気を内蔵された中温冷水を通したコイルで冷却、その冷風を室内へ供給して快適な室温にするという方式です(別図参照)。一般空調と比較して少し温度が高めの冷風が、天井を這うように広がりながら降りていくため、直接冷風を受ける不快感がありません。また、ファンが内蔵されていないことで静音性が高いため、ストレスを感じにくく、室内空気が乾燥しづらいのも特長です。TRI-SEVEN ROPPONGIは、アクティブチルドビームをオフィス全面に採用した、国内初の商業複合ビル。グルンドフォスの立形ポンプが採用されたのも、先進的な空調システムに見合うポンプ効率と、省スペースでありながら、ユニットが組みやすいというメリットがあることでした。施設設計の自由度も高く、現場の工期短縮にもつながったという評価もいただいています。グルンドフォスのポンプは、これからも快適なオフィス空間で業務効率向上のサポートを続け、コスト面、省エネでも貢献していきます。アクティブチルドビーム省エネ稼働と快適環境を実現するアクティブチルドビーム。一次空気を通すことで片側が負の圧力になり、室内空気を誘引する。誘引効果で室内の空気が撹拌されるため、空気搬送動力の低減と快適性の両立が可能。一次空気室内空気を誘引冷水コイル上: 音も静かにアクティブチルドビームの快適さを支えている、インライン型単段うず巻ポンプTP下: 省スペースで設計の自由度も高いと評価され採用されたグルンドフォスのポンプが、ずらりと並ぶ 5PUMP NEWS

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る