PumpNews_Oct_No.84
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CASE STUDYHydroシリーズでした。「風に影響されるこのコース環境では送水量、送水圧力の設定はとても重要です。6年ほど前にHydro MPCに入れ替え、同時に散水量・散水時間を再計測してプログラムも改良しました。現在、まんべんなく散水できる圧力をキープできています。シーズン中にメンテナンスする必要もなく稼働しており、このゴルフ場の状況に合ったポンプを選択できたと思っています」と太田さん。そのすべてを担当したのが日野さんでした。以前のようなフル回転ではなく、インバータ制御により適度な出力で適正な水量がカバーできているため、省エネにもなっていると太田さんも日野さんも感じています。お二人の親交は厚く、太田さんは「日野さんは、北海道を知っているからこそできる提案をしてくれます。万が一トラブルがあった際の対応も迅速です。機械も機材も大切ですが、やはり人材ですね」と信頼を寄せています。日野さんも「散水システムをトータルで理解している太田さんだから、提案できることは多いです。グルンドフォスのポンプは立形で省スペースというメリットや、出力の安定感があり、満足してもらっています。今後も地元に根ざした提案でサポートしたいですね」と応えます。「このクラブでのプレイは他と違う、と思っていただくために、コースクオリティを追い続けるのがこの仕事。100点満点の時もあれば30点の時もあるということでは、お客様を満足させることはできません。常に80点をキープし続けることが使命だと思います。悪天候などの要因がしてくれるので安心です。制御盤も大きなグラフィックの液晶画面で見られるため、誰にでも動かしやすく、引き継ぎもしやすくなりました。ただ管理棟とポンプ室が離れているため、できれば今後、遠隔操作ができるようになるとさらに安心ですね。ゴルフ場の生命線である芝の質は、水の量で差が出ます。最も重要なことですから、散水について何かあれば、つい休日でも日野さんに連絡してしまいます。ポンプ制御についても、いつもお互いにアイディアを出しあっています」と笑顔を見せる滝ヶ平さん。最後に「今日のコース状況をより良くし、それを日々継続していくことが、コースの将来をつくります。ひいてはゴルフ場の経営にも関わってくるはずです。お客様に楽しんでいただくためにも、美しいコースを守りたいと思います」と語りました。適正な水量でコースレベルを保つ ~ザ・ノースカントリーゴルフクラブ~ザ・ノースカントリーゴルフクラブは、青木功プロ設計・監修による北海道でもめずらしい高低差約4~6mの、なだらかなコース。クラブハウスからは18ホールがほぼすべて見渡せ、その雄大な眺望に圧倒されます。一見フラットでやさしそうですが、コースへ出ると木々でセパレートされていないため風が吹き抜け、また8つの池がプレイを難しくしており、特に最終3ホールは水のからむ名物ホールです。取締役コース管理部長の太田さんは「このクラブでは、トーナメントを12回連続で開催しています。北海道はシーズンオフがあるため、6月末のトーナメント開催のためには4月から約2カ月で最良の状態を作らなければなりません。林間エリアがほとんどないため、1年中日陰にならない場所もあります。風当たりも強く、しっかりした水のシステムがないと芝が乾き、状態がすぐに変わってしまうのです」と他の多くのコースとの違いを説明します。2005年に導入したポンプは、Hydro2000、北海道で第1号のグルンドフォスあっても、ダメージを最小限に抑えられるよう作り上げていくことが大切です」と語る太田さん。現在もキーパーの会「グリーン研究会」の顧問として、敦賀さん、滝ヶ平さんらとともに、北海道のゴルフ場関係者の交流を支えています。世界のメジャーな大会に負けないようなコースをつくるという意気込みで、企業の枠を超えコース管理の情報共有をしている北海道のグリーンキーパーの方々。グルンドフォスのポンプも、その思いに応えて水を支え、これからもパートナーとともに信頼関係を築きます。ザ・ノースカントリーゴルフクラブ取締役コース管理部長太田 勉さん株式会社ターフテック営業課長日野久雄さん(3ゴルフ場とも担当するグルンドフォスのパートナー)上:保護のため、冬場はポンプを取り外して管理(ザ・ノースカントリーゴルフクラブ)下: 18ホールが見渡せる、ザ・ノースカントリーゴルフクラブPROJECT納入先:小樽カントリー倶楽部北海道クラシックゴルフクラブザ・ノースカントリーゴルフクラブ導入製品:自動給水ユニットHydro MPC用途:散水 PUMP NEWS6

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