PumpNews_April_No.82
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CASE STUDYれました。行政・産業・学校が連携して街づくりを考えた、日本でもまだ数少ない地域一体型のコミュニティです。2011年4月に着工されましたが、東日本大震災の発生を契機に基本コンセプトを見直し、改めてBCP(事業継続計画)対応や他の街区との電力融通など、災害に強い街づくりの観点から再計画が行われ、約5年という時間をかけてグランドオープンを迎えました。人にも地域にもやさしく、住民も、働く人々も交流できる場所として設計されているため、駅前には道行く人が憩えるスペースが設けられ歩道や自転車道にもゆとりがあります。しかも非常時の炊き出しに使える防災釜戸ベンチや、非常用電源として活用できる防災エネルギーボックスも採用されています。その中枢であるゲートスクエアは、エネルギー管理、交流、そしてビジネスを加速するオフィス空間など、スマートシティの中心となる機能を集約したエリア。エネルギー棟、ショップ&オフィス棟、ホテル&レジデンス棟の大きく3つの施設から成り、今も新しいレジデンスが建設中です。民間では初ともいえる 街区全体を視野に入れたシステム通常、電気設備はひとつの建築物の土地の中でしか使えないものですが、省エネはもちろん災害に強い街として、ここではエリア全体で使うことのできる設計がなされており、万が一の災害時には住居棟などへの電気供給が2014年7月にグランドオープンした「ゲートスクエア(GATE SQUARE)」は、千葉県柏市のつくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」周辺に建設されている、柏の葉スマートシティの中核となる施設です。設計にあたられた方によれば、柏の葉スマートシティは環境共生・健康長寿・新産業創造の3つの実現を総合的に推進した複合型のコミュニティ・タウンで、省エネ・省CO2、安全・安心、サスティナブルなスマートシティとして計画されました。豊かな自然と最先端の環境技術が融合した「世界の未来像をつくる街」を目指して、いまも拡張を続けています。ゲートスクエアには、イノベーションオフィス「KOIL(コイルKashiwa-no-ha Open Innovation Lab)」、飲食・ファッション・健康関連の店舗が集まる「ららぽーと柏の葉 北館」といった商業施設をはじめ、最新型HEMS(ホームエネルギー管理システム)を標準装備した賃貸住宅とシェア型の国際交流住宅「パークアクシス柏の葉」が並び、また会議、研修、滞在、観光をプロデュースする「柏の葉カンファレンスセンター」が「三井ガーデンホテル柏の葉」と連携して来場者を受け入れています。エリア一帯の複合施設は駅周辺の環境にもなじんでおり、世界最先端のスマートシティとして見た目にも和やかな景観を展開しています。東日本大震災を教訓に街づくり柏の葉スマートシティは柏市の都市計画に基づき、2000年から区画整理事業が開始さ可能です。帰宅困難者や近隣住民のための備蓄も整備計画に含まれていて、まさに公・民・学の知恵がまとめられた、人にやさしい街なのです。「ゲートスクエアでは“創エネ”という考え方をしています。エネルギーを自分たちで創りだしているのです。例えば、太陽光を使った熱源シ近年、ITや環境技術などの先端技術を駆使し、エリア全体の電力などの有効利用を図ることで、環境へ配慮し、省エネ・省資源化を徹底したスマートシティが注目されています。新しい郊外型の街として設計・建築が進められている、柏の葉キャンパス駅に隣接する柏の葉スマートシティ「ゲートスクエア」もそのひとつ。ここでもグルンドフォスポンプが省エネに貢献していました。柏の葉スマートシティ ゲートスクエア「創エネ」で地域に貢献し安心を支えるスマートシティ三井不動産ファシリティーズ株式会社オフィスマネジメント一部ゲートスクエア 防災センター設備長 山中 均さんPUMP NEWS4

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