PumpNews_Janu_No.81
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CASE STUDY景観を乱さずに水を確保建設当初から水の確保は最重要項目のひとつでした。しかし豊かな自然が広がっているがゆえに、上水施設を利用できる環境ではありませんでした。最初は大型受水槽を設置し、そこから給水・散水する計画でしたが、受水槽は初期投資費用が莫大にかかるだけでなく景観を損ねてしまうと懸念されました。また給水・散水量が日によって大きく異なるため受水槽内の水が新都心から約1時間、里山の豊かな自然と清らかな水に恵まれた千葉県八街市小谷流に、小谷流の里 ドギーズアイランドはあります。「第2のふる里づくり」をテーマにユニマットグループが繰り広げている、総敷地面積100万m2もの広さを誇る「小谷流の里」プロジェクト。その先駆けとして2015年5月1日にプレオープンしたドギーズアイランドは、関東でも最大級の規模の愛犬と一緒にゆったりとした時間を過ごせるリゾート&ヴィラです。自然に触れあうことを基本に宿泊でも日帰りでも過ごすことができ、またあらゆる年齢層が楽しめる施設づくりが考えられています。小谷流地域は、もともと水の美味しさと豊かさで知られていました。その水が育む自然を最大限に生かしながら建築物との調和を図っている施設は、どこか南ヨーロッパを思わせるたたずまいで、日本にいることを忘れてしまいそうです。鮮ではなくなったり、メンテナンスに時間とコストがかかると予測されました。そのとき担当者が相談を持ちかけたのは、隣接するゴルフ場の設備を取り扱っていた、アクア建設工業(株)でした。「ゴルフ場では、十数年にわたり設備運用を任されてきました。きっかけは、会社がとても近い場所にあった、ということなのですが、いまでは長いおつきあいになります」と笑顔を見せる会長の桐生さん。「まず、景観を乱さずに水を確保すること、さらに初期投資を抑えること。これは大命題でした。確かに受水槽を設置するには大きな場所を割かなければならず、小谷流の里プロジェクトの自然の外観を大切にするというコンセプトから逸脱します。しかも付随する埋設管があらゆるところに敷かれることになり、その経費もかかるうえ老朽化によるメンテナンスも大変になってしまいます。そこでコンパクトで経費が抑えられ、しかもポンプだけでまかなうことのできる製品はないかと探したところ、グルンドフォスの深井戸用水中ポンプに出会ったのです」宿泊支配人の姫野さんも、お客様の目線か落花生で有名な千葉県八街市。バブル期以降、放置されていた100万m2もの広大な敷地はいま、自然環境を生かしたリゾート施設として再建されています。愛犬家たちがこぞって訪れる施設にもグルンドフォスのポンプが採用され、クリーンな水を撒き景観を守っていました。小谷流の里 ドギーズアイランド里山の景観を守り、ふる里づくりに活躍深井戸用水中ポンプインバータ自動運転ユニットPUMP NEWS4

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