PumpNews_Sep_No.80
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山勝工業株式會社の大村さんは振り返ります。「タイミングも良い時期でした。ISO活動も始まっており、国の省エネ目標値を満たすためにも様々な見直しが必要になっていました」と語るのは導入を担当した冨士乳業の二階堂さん。「まず2012年に手がけたのは、出荷・積み込みエリア、貯蔵庫の冷却水ポンプです。初めての試みでしたから、今までと同じ稼働ができるか、生産に支障はないかなど、検討にはずいぶんと時間も労力もかけました。性能をさまざま比較した結果、以前のものよりサイズダウンしたポンプを導入したのですが、導入後、統計を取ってみると、実に約40%もの消費電力を節電できたのです」診断を始めた2012年から2015年の間に工場の屋上に設置されていた13台のポンプが次々とグルンドフォス製に入れ替えられました。そしていずれも効果測定で省エネの実績を作っています。同じく工務・環境室の深澤室長は、違う側面からもメリットがあったと話します。「立形で独自の構造を持つグルンドフォスのポンプは、水が垂れないためいつも床がドライなのです。以前はポンプからしたたる水滴が溜まり、コケが生えやすい状態でした。屋上とはいえ食品会社としては衛生面であまりよいことだとは思えませんでした。しかしもうそんな心配もありません。さらにもうひとつのメリットは、音が静かなことです。大声をあげて近くに寄らなければポンプの側では会話もできなかったのに、いまはチェックに行ってもうるさく感じることはありません。それにメンテナンスも2年に1回程度でラクになりました」代表取締役社長櫻井 一美さん取締役工場長狩野 健一郎さん工務・環境室室長深澤 薫さん工務・環境室課長代理二階堂 宏さん5PUMP NEWS

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