PumpNews_Sep_No.80
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CASE STUDYンであることはもちろん、安心・安全を確保し、高度な衛生管理のもとでの製品製造を実現する、多彩なラインに最新の設備を備えた衛生的な工場のスタートでした。その衛生環境、衛生管理は徹底しています。最も高い衛生水準を要求される充填区画全体がクリーンルームとなるよう、清浄化空気を送風し温度・湿度は一定に保たれています。また充填区画の床は常に乾燥した状態が維持されるよう配慮されています。原料搬入口と従業員出入口は全て何重ものドアにより仕切ることで、害虫などが入り込むのを防止。また場内随所にモニタリング装置を設置し監視しています。その環境は、医薬品会社に近く、衛生的なアイスクリーム製造を可能にしています。従業員は厳格な手順に乗っ取って身なりを自浄・チェックし、製造区画に入室。さらに場内随所に残留性がほとんどなJR東海道新幹線、三島駅から車で10分、伊豆縦貫自動車道のすぐ脇という流通面でも便利なロケーションにある、冨士乳業株式会社。晴れた日に正門に立てば、まさに富士山のお膝元といった眺めが迎えてくれます。同社は、「冨士食料品工業」という社名で創業した際に、日本で初めて工業的にアイスクリームの製造を始めた会社であり、現在は「森永アイスクリームブランド」の製品を生産しています。あのおいしさで評判の「PARM(パルム)」は、日本で唯一、こちらの冨士乳業の工場で生産されているのです。徹底した環境整備のもとに冨士乳業の現在の工場が完成したのは2005年3月。建設にあたって、「アイスクリームのリーディングカンパニーを目指します」というコンセプトが掲げられていました。クリーい殺菌水(微酸性電解水)が常に流れている手洗い台を設置し、いつも手指を衛生的に維持できる設備環境を整えています。また会社の真下には富士山の伏流水が流れており、40mの深さから汲み上げて浄化し一部に使っています。これも財産だと皆さんがおっしゃいます。時代が求めた省エネを満たす「時代は省エネ推進へと加速していました。徹底した製造環境対策を行っている冨士乳業には数多くのポンプが採用されていましたが、工場自体も経年しており、省エネ対策の面からも一度、調査してデータを取ってみようという提案をしました。こちらの工場では、洗浄ポンプでグルンドフォス製を使っているという実績があったため、省エネ診断をグルンドフォスの担当の方に相談したのです」と導入を提案した省エネ推進が加速する時代の中で、グルンドフォスでは環境整備をすすめる企業にポンプの「省エネ診断」を提案しています。経年した工場のリニューアルを図っていたアイスクリームメーカーの冨士乳業株式会社も、省エネ診断により衛生的で静かな環境を採択しました。冨士乳業株式会社衛生環境をサポートし品質とおいしさを保つためにずらりと並ぶTPだが立形なので以前より省スペースPUMP NEWS4

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