PumpNews_Mar_No.78
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2014年の好調を追い風に、基本を大事にしながらさらなる進化を目指すグルンドフォスポンプ株式会社の2014年の売上は90億5,000万円、前年比約10%増という結果になりました。4月の消費税アップによる影響などもありましたが、リーマンショック以前の水準まであと一息というところまで回復することができました。アベノミクスや円安によって日本の産業分野における国際的な競争力が復活してきたこともあり、ボイラー、チラー、温調機、洗浄機といったセットメーカー向け販売が好調だったこと、電子・半導体産業分野での大型水処理プロジェクト受注のほか、2013年後半より好調が続く自動車・工作機械市場における旺盛な需要が全体を牽引しています。いよいよ2015年4月からは高効率モータ規制がスタートします。グルンドフォスでも昨年より順次トップランナーモータへ移行しており、対応したデータブックやサービス面での整備を進めてきました。本年はトップランナー元年として、お客様におけるスムーズな電動機の移行を、技術、ロジスティックの両面において十分に支援していきたいと考えます。また、昨年から注力しているシャーブレンダーを用いた新たな用途開発も今年の大きな営業テーマの一つとなります。グルンドフォスのパートナーである販売店の皆様と協力し、既存の市場を守るともに、新しい市場・新しいお客様の開発に取り組んでいきます。70周年を迎えさらなる成長をさわやかな春風の心地良さが感じられ、桜の開花が楽しみな季節となりました。まず2014年の業績についてご説明します。 グルンドフォスグループの売上高は、主軸の欧州市場が景気後退等の要因により低迷したものの、堅調な北米市場と新興国市場の成長に支えられ、前年比約6%増となりました。また日本においては産業向けセグメントが成長を牽引し、売上高は前年比約10%増を果たしています。しかし、日本における好業績は円安により、デンマーク本社での連結業績には減算されて反映される形となりました。昨年来の円安は当社のような外資系企業にとっては大きなデメリットとなりますが、一方で日本から世界に展開されている企業の皆様にとりましては、財務面において大きな恩恵をもたらしていることと思います。今年1~3月期は、消費税増税前の特需等により売上実績のベースが高かった昨年同期と比較し、それ以上の業績が上げられるか懸念されましたが、現状は産業界の堅調な生産基調、年度末の設備投資、4月から導入される高効率モータ規制等の要因により、昨年実績を上回る売上高を予測しています。今年グルンドフォスは、創業者ポール・デュー・イエンセェンによりデンマークで設立されてから70周年を迎えます。景気動向などの外的要因に依存し過ぎることなく、しっかり足元を見据え、これまで29年間この厳しい日本市場で培ってきた営業力、生産力、アフターサービス力を着実に強化、改善し、新たな市場の開拓に挑戦するとともに、顧客満足度の向上を図り、さらなる売上の成長に向けて取り組みます。今後ともご指導、ご支援よろしくお願い申し上げます。ポンプ省エネ勉強会を開催12月5日、省エネニーズへの最適なソリューションを提案していきたいというグルンドフォスへの理解をより深めることを目的に、建築設備関連の販売店やユーザー、ビルメンテナンス、設備業者等のお客様26名を招き「ポンプによる省エネ勉強会」を浜松本社工場にて開催しました。「ポンプ省エネ診断(PA)」を活用しながらポンプがどのような面で、どこまで省エネに貢献できるかを製品説明や工場見学、試運転等を通じて説明しました。3グループに別れて行った工場見学では、NBGの試運転を新テストベッドで行うのに合わせ、サービス部が機器の展示をしながら詳しくPAを紹介。またTPやHydro、ストックエリア、ショールームのSP等も含めて解説し、参加者から多くの質問が出ていました。環境や省エネへの関心がひときわ高い建築設備関連において、更新等の際のPA活用に今後の期待がもたれます。国内NEWS国内NEWSMessage from the Presidentグルンドフォスポンプ株式会社代表取締役社長GRUNDFOS MAGAZINENo. 78 March 2015

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