PumpNews_Dec_No.77
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CASE STUDY生用ともに、かなりの揚力を持つポンプが不可欠です。数も必要となれば機械室のスペース効率も課題の一つでした。無駄な面積を極力抑え、わずかなスペースもコスト回収できるよう企業努力するのがテナント業です。グルンドフォスの立形ポンプは、省スペースということはもちろんですが、ユニットが組みやすいというメリットもありました。設計の自由度もあり現場の工期短縮にもつながると聞いています。通常、中間層階にもポンプを入れ2段に分けて揚水するところ、今回は中間層を省略することにも貢献できています。見た目もコンパクトですっきりしているため、機械室の有効スペースを確保できます。振動も少なく、音も小さいように思います。管理部の立場からは、メカニカルシールの交換がカートリッジタイプなので、いざというときカップリングを外せば簡単に交換できるのはありがたいですね」管理事業部 ビル管理部 虎ノ門ヒルズ管理グループ リーダーの野村さんは、現場の実感を伝えてくれます。「日常の点検も目線の位置でメカニカルシールや軸の確認ができ、メンテナンスもしやすいと思います。私たちのビジネスは、お客様へのサービスが滞ったり、問題復旧に時間がかかってしまうことをいちばん嫌います。迅速な対応はもちろん、製品・パーツの供給など、バックアップ体制がしっかりしているメーカーであるということは大きな安心材料です」虎ノ門ヒルズは港区とも協定を結んでおり「逃げ込める街」として万が一の災害が起こった際、近隣の帰宅困難者3,600名を受け入れる体制が整っているといいます。約4万食の食糧の備蓄、テナント用発電機、さらに森ビルオリジナルの地震被害度推測システム「e-Daps」も完備し、盤石の体制で管理しています。実は、計66台のポンプ以外に防災用の井戸にもグルンドフォスの深井戸水中ポンプSPが使われているのです。環状第二号線は、2020年のオリンピック・パラリンピック開催時には選手村とスタジアムを結ぶ重要な役割を担う道路になります。虎ノ門ヒルズはエリア再興の象徴として、また知識情報産業拠点として、東京を牽引する立場でありたいと積極的に新システムに取り組んでいます。都心の新しいランドマークの中で、お客様へのサービス向上と安心のために、グルンドフォスの数々のポンプも現場をサポートしています。PROJECT納入先:森ビル株式会社 虎ノ門ヒルズ設置場所:地下階導入製品:空調用 TP65~200CR5~150・CRN5 48台衛生用 CRN15~120 18台用途:虎ノ門ヒルズ 空調循環揚水システム (左)一気に315mを汲み上げる、前段・後段組まれたホテル用大型揚水ポンプCRN(上)ずらりと並ぶオフィス雑用水ポンプCRNPUMP NEWS6

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