PumpNews_June_No.75
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この春、フランスの大富豪として知られるバンサン・ボレロ氏が、ロンドンでEVシェアリング事業を始めることを発表しました。2016年までに3,000台の貸EV(電気自動車)を用意。 現在ロンドンに1,400カ所ある充電設備を2018年までに約6,000カ所にまで増やそうという計画です。EU諸国で浸透しつつある自転車シェアリングの好調な実績を布石に、EVの普及を目指すとともに、排気ガスによる環境汚染対策と交通渋滞緩和を目指します。パリでは既にAutolib計画をスタートさせており、その最大の特徴は利用する際にEVを借りた同じステーションに戻さなくてもよい、ということ。パリ市の試算によれば、カーシェアリングによって個人所有のガソリン車が2万5000台、ガソリン走行距離に換算すると1億6450万kmも減少する計算です。EVは騒音がなく、CO2を排出せず、都市交通にとってのメリットは計り知れません。シェアリングとなれば駐車場問題にも大きく貢献するはずです。EU諸国では環境を考えた自動車の普及促進に、とても積極的。例えばドイツでは一定基準を満たしたEV、HVに対してバスレーンの使用を許可する方針を固め、政府の合意のもと利用者の利便を図っています。デンマークでは電池使用のEVには自動車登録費を免除することを発表し、現在2015年までの延長を実施しているうえ、EVならば自動車所有税免除の法律を3年間有効にしました。また電力量の約25%を風力でまかなっているデンマークでは、試験的に風力発電とEVを組み合わせてスマートグリッドを実現するプロジェクトもスタートしています。人口約4万人、淡路島とほぼ同じ面積のボーンホルム島ではEVのバッテリーを蓄電池として活用し、通常は風力発電からEVへ、電力量が不足した際にはEVから電力を得るといった、電力の地産地消の形を構築しようとしています。賢いエネルギーの使い方を模索することは、環境負荷を考えた新しい街づくりへの動きだといえるでしょう。活用を求められるEV車たちより環境にやさしいシステムはなにかEU諸国が考えるこれからの街づくりEUROPULSEhttp://jp.grundfos.com※ お問い合わせは下記弊社営業拠点、もしくは取扱い販売店までお願いいたします。浜松本社/中部コンピテンスセンター〒431-2103静岡県浜松市北区新都田1-2-3TEL(053)428-4760FAX(053)428-5005東部支店/東部コンピテンスセンター〒141-0022東京都品川区東五反田1-6-3TEL(03)5448-1391FAX(03)5448-9619西部支店/西部コンピテンスセンター〒532-0011大阪府大阪市淀川区西中島5-14-5 ニッセイ新大阪南口ビル10FTEL(06)6309-9930FAX(06)6309-9931MIビジネスセンター〒461-0002愛知県名古屋市東区代官町16-17 アロン代官3FTEL(052)939-1505FAX(052)939-1507その他営業拠点 仙台、長岡、浜松、広島、福岡、熊本

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