PumpNews_December_No.73
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jp.grundfos.com※ お問い合わせは下記弊社営業拠点、もしくは取扱い販売店までお願いいたします。浜松本社/中部コンピテンスセンター〒431-2103静岡県浜松市北区新都田1-2-3TEL (053) 428-4760FAX (053) 428-5005東部支店/東部コンピテンスセンター〒141-0022東京都品川区東五反田1-6-3TEL (03) 5448-1391FAX (03) 5448-9619西部支店/西部コンピテンスセンター〒532-0011大阪府大阪市淀川区西中島5-14-5 ニッセイ新大阪南口ビル10FTEL (06) 6309-9930FAX (06) 6309-9931MIビジネスセンター〒461-0002愛知県名古屋市東区代官町16-17 アロン代官3FTEL (052) 939-1505FAX (052) 939-1507その他営業拠点 仙台、長岡、浜松、広島、福岡、熊本デンマークのエコ発電風力発電を軸に世界発のカーボンフリー国家を目指すEUROPULSE2050年までに、化石燃料をゼロにする――そんな大胆なエネルギー目標も、環境先進国デンマークの政策だと聞けば、頷いてしまう人も多いのではないでしょうか。この政策の軸になるのは、風力発電です。バルト海と北海に囲まれたユトランド半島、そして周辺にある大小400以上の島々からなるデンマーク。しばしば「パンケーキのよう」と表現されるとおり土地の高低差が少ない地形を活かし、世界で最初に風力発電に取り組んだ国です。その歴史は古く、1900年代まで遡ります。この頃すでに、農村を中心としてデンマーク国内には各地に発電用の風車が設置されていました。ただ第二次世界大戦後、石炭や石油が大量に輸入されるようになると、他の多くの先進国と同様、風力発電への意欲は減退していきます。1973年に第一次オイルショックが起こった時、デンマークの自給エネルギーはわずか1.8%でした。オイルショックは、市民生活や経済に多大な混乱をもたらします。輸入エネルギーに頼ることの危険性を痛感したデンマーク政府は、1976年に新しいエネルギー政策を発表。発電所で使用する燃料の切り替え、北海油田の開発、省エネ補助金制度の導入などの中に、風力発電への取り組みも盛り込まれたのです。1978年には、風車を所有していた農民たちによって風力発電所所有者協会が設立され、翌79年には同協会の働きかけで政府の補助金制度がスタート。こうした取り組みによって風車設立が促進され、技術水準も向上していきます。そして現在。燃料別の発電量を見ると、再生可能エネルギーは全体の40%に上り、そのうちの約28%を風力発電が担っています(2011年のデータ)。2011年2月、デンマーク政府は「ENERGY STRATEGY 2050」を発表。これは、世界に先駆けてカーボンフリーな国になるためのシナリオです。この中で政府は、2020 年に、発電電力構成において風力発電の割合を4割まで引き上げることを目標に定めています。今号から始まる「EURO PULSE」ではヨーロッパの “今” が見えてくるさまざまな情報をお届けします!

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