PumpNews_Dec12_Vol.69
8/8

Being responsible is our foundationThinking ahead makes it possibleInnovation is the essenceDENMARK STORY 「デンマーク」と聞いて、人魚姫を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。人魚姫の生みの親と言えば、世界で最も知られる童話作家の1人、ハンス・クリスチャン・アンデルセン。日本でも多くの人に読まれているアンデルセンですが、彼がそのキャリアを詩人、そして小説家からスタートさせたことを知っている人は少ないかもしれません。今から約200年前の1805年、アンデルセンは貧しい靴職人の子として生まれました。贅沢とはほど遠い生活でしたが、詩を愛する心優しい父親は、幼いアンデルセンによくアラビアンナイトやシェイクスピアを読んで聞かせたと言います。そんな愛情を受けて、アンデルセンは「将来はお城に住む」と夢見る想像力豊かな少年に成長します。ただ、当時は貴族を頂点とする階級社会。貧困階級のアンデルセンが城に住むというのは夢というよりも妄想で、彼を「変わり者」「正気じゃない」と言う人も多くいました。こうした声が、繊細な彼の心をどれほど傷つけたかは想像に難くありません。アンデルセンが故郷を離れてコペンハーゲンに向かったのは、14歳のときのこと。歌手か踊り子になって、王立劇場の舞台に立つという夢を叶えるためです。ここでもまた変わり者扱いされるアンデルセンですが、その熱意は次第に人々の心を動かし、手を差し伸べてくれる人も出てきます。後援者の計らいで教育の機会を与えられたアンデルセンは、持ち前の空想力を活かして戯曲や詩を書き始め、1829年に小説『徒歩旅行』を自費出版し、翌年には『詩集』を発行します。そして1835年、イタリア旅行の体験を綴った小説『即興詩人』で一躍その名を国内外に知らしめ、詩人、そして作家としての基盤を築くのです。70歳でその生涯を閉じるまでに、160あまりのおとぎ話と多くの詩を遺したアンデルセン。創作の源にあったのは、美しいものを見つめる透徹した視線と共に、自らが経験した孤独や悲しみでした。人生の陰とも言える部分を物語として昇華させ、弱き者たちを優しく見つめる眼差しが、その物語に、時代を超えて愛され続ける魅力を与えているのでしょう。優しい視線が紡ぐ物語世界中に愛されるアンデルセンjp.grundfos.com※ お問合せは下記弊社営業拠点、もしくは取扱い販売店までお願いいたします。浜松本社/CC(コンピテンスセンター)〒431-2103静岡県浜松市北区新都田1-2-3 0120-003457 TEL (053) 428-4760 FAX (053) 428-5005東部支店〒141-0022東京都品川区東五反田1-6-3TEL (03) 5448-1391FAX (03) 5448-9619西部支店〒532-0011大阪府大阪市淀川区西中島5-14-5 新大阪INビル10FTEL (06) 6309-9930FAX (06) 6309-9931MIビジネスセンター〒461-0002愛知県名古屋市東区代官町16-17 アロン代官3FTEL (052) 939-1505FAX (052) 939-1507その他営業拠点 仙台、長岡、浜松、広島、福岡、熊本

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る