PumpNews_Dec12_Vol.69
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CASE STUDY温泉が実現する省エネ施設でグルンドフォスのSPが活躍越後三山の勇壮な稜線を望み、豊かな自然に囲まれた南魚沼市。その恵みを受け、特別養護老人ホーム「雪椿の里」は、2012年6月に開設しました。すべての空間に越後杉をはじめとした県産材がふんだんに使われ、木の風合いがあちこちに感じられる、温もりあふれる施設です。特別養護老人ホーム「雪椿の里」天然温泉の地を求めて「施設をつくるにあたって最重視したのが、高齢者が好まれる温泉でした。まず温泉ありきで、施設の構想が始まったのです」そう話すのは、「雪椿の里」を運営する社会福祉法人八海福祉会の理事長、若井博さん。泉質が良く、豊富な湯量のある場所を求めて検討した結果、新潟県南魚沼市を選んだといいます。のどかな自然に囲まれたこの地は、米やしいたけ、日本酒など豊饒な大地が育む名産品も多く、老後をゆったり過ごすのに最適な場所だと思ったことも要因でした。雪椿の里は、ユニット型特別養護老人ホーム。長期療養のほか、ショートステイとデイサービスも提供しており、3階建て施設の1階はショートステイとデイサービス、2階と3階には長期療養型のベッド全70床を備えています。開設間もないながら、すでに長期療養型は満床で、ショートとデイの利用者も順調に増えているといいます。一歩中に入ると、木の香りが漂う広々としたホールが広がります。「すべて県産材を使うことで、地場産業にも貢献しています」と理事長。こだわりの温泉浴室は、1階にかけ流しの天然温泉(弱アルカリ性単純温泉)が楽しめる一般浴室が2つ、そして全階に、寝たきりや車いすの利用者用の特殊浴槽が備えられています。特殊浴槽は檜でつくられ、浴室には森林の中にいるかのような清新な香りが満ちています。「まさか老人ホームでこんな風呂に入れるとは」と喜ぶ利用者は多く、中には「一生に一度は檜の風呂に入りたいと思っていた。その夢が叶って本当に嬉しい」と言う方もいるといいます。信頼性とラインナップが 採用の決め手に毎分450リットルと豊富な湧出量を持つ温泉をくみ上げているのは、グルンドPUMP NEWS4

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