PumpNews_Jun12_Vol.67
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した結果、最終的に新菱冷熱工業が選んだのがグルンドフォスポンプでした。プラントの施工担当者として、実質的にプラント整備の指揮に携わった新菱冷熱工業の西畑隆史さんは、これまでにグルンドフォス製品を使用した経験があると言います。「信頼性や機能性については、特に心配はしていませんでした」と話す西畑さんが、多くのメーカーの中からグルンドフォス製品を選んだのは、営業担当者との信頼関係が最も大きな要因でした。「何度もやり取りし、相談する中で、アフターフォローには何の心配もないと分かりました。長期にわたって使用するポンプですから、フォロー体制は非常に重視しています。グルンドフォスは、担当者のフットワークの軽さとともに、浜松に工場があるというのも安心材料になりました」また吉田さんは、ポンプ自体の性能については、「高効率であることが魅力だと思います」と説明します。検討にあたっては、導入コストだけでなく、10年先、20年先を見据えたランニングコストを計算。いくつかのメーカーと比較する中で、ライフサイクルコストにおいて大幅な低減が可能なことが分かり、採用が決まりました。立形で施工がスムーズに施工においては、TPが立形であることが大きなメリットになりました。「限られたスペースにさまざまな冷熱・温熱設備を設置する必要がある中、どれだけ有効にスペースを使うかには気を配りました。その点、立形のTPは360℃向きを変えられる点で、配置検討がしやすかったですね。またポンプを入れる前に、すでに大きな機械を据え付けしてしまっていたのですが、TPは狭いところでも場所をとらず、搬入をスムーズに進められたのも助かりました」(西畑隆史さん)2012年4月、愛知大学名古屋校舎の開校と共に稼働が始まります。実際に稼働してみて、その音の静けさに吉田さんは驚いたと言います。「もっと音がするかと思っていたのですが、非常に静かです。管理業務においても、音はストレスの元になりますから、静かな環境で作業ができるのは非常に助かると思います」1期工事を終えた今、今後の目標として掲げるのは、安定した熱供給です。加えて、具体的な工期は決まっていませんが、2期工事の準備も少しずつ進めています。「2期工事は、現在の熱供給を続けながらの作業になります。安定供給を心がけ、事故なく無事に完成させたいと思っています」(吉田尚さん)2期工事の完成は、2017年が予定されています。名古屋市の玄関口で、ますます賑わいを増す人々の交流の場。その歴史は、まだ始まったばかりです。自動給水ユニットHydro MPCインライン型単段うず巻ポンプ TPポンプ単体で1.8mあり、10台設置されたTPの中でも飛び抜けて大きな流量のTP250-550/4。1日1回、モーター温度や異音の良否などをチェックするPUMP NEWS6

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