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Being responsible is our foundationThinking ahead makes it possibleInnovation is the essenceDENMARK STORY1900年代半ばに北欧諸国から発信され、シンプルで快適、磨き抜かれたデザイン性でたちまち世界を席巻した北欧デザイン。一大ムーブメントともなったその流れの中で、中心的な役割を果たしたのがデンマークです。アルネ・ヤコブセンにハンス・J・ウェグナーなど、人口約500万という小さな国から数々の偉大なデザイナーが輩出された事実には驚くばかりですが、その中で、忘れてはならない巨匠の一人がフィン・ユールです。従来の日常家具の概念から離れ、軽やかで美しい造形で「芸術品」と呼ばれる椅子を生み出した“家具の彫刻家”です。1912年1月にコペンハーゲンで生まれ、デンマーク王立芸術アカデミーを卒業したフィン・ユールは、建築家としてそのキャリアをスタートさせます。デンマークの公共建築を手がけたほか、アメリカではNYの国連ビルの一部内装を担当。その後、卓越した木工技術を持つ家具職人、ニールス・ヴォッダーとの出会いから家具デザインにシフトしていきます。当時のデンマーク家具は、イギリス家具の流れを汲んだシンプルなフォルムが一般的でした。しかしフィン・ユールはそれに異を唱え、随所に有機的なカーブを取り入れ、より美術的で、感性を刺激する造形を生み出します。その大胆で柔らかな曲線は、美術と機能の間の領域で家具に新しい生命を与えるとして、大きな反響を巻き起こしました。こうした自由なデザインの背景には、フィン・ユールが「職人」ではなかったという事実があります。家具デザイナーの多くが自らも製作技術を持つ指物師であった当時、デザインのみに徹するフィン・ユールは異色の存在でした。しかしだからこそ、自由奔放な発想が可能になり、独特のフォルムが生まれたのです。フィン・ユールの生誕から1世紀。羽根を広げた鳥の情緒的な形で知られるペリカンチェアや、「世界で最も美しい肘掛けをもつ椅子」と呼ばれるイージーチェアNo.45など、五感に訴えかけてくる作品の数々は、色あせることなく強い磁力で多くの人を魅了し続け、デンマークの独創性や自由を重んじる風土を今に伝えています。家具の彫刻家フィン・ユール生誕から100年www.grundfos.jp※ お問合せは下記弊社営業拠点、もしくは取扱い販売店までお願いいたします。浜松本社/CC(コンピテンスセンター)〒431-2103静岡県浜松市北区都新田1-2-3 0120-003457 TEL (053) 428-4760 FAX (053) 428-5005東部支店〒141-0022東京都品川区東五反田1-6-3TEL (03) 5448-1391FAX (03) 5448-9619西部支店〒532-0011大阪府大阪市淀川区西中島5-14-5 新大阪INビル10FTEL (06) 6309-9930FAX (06) 6309-9931MIビジネスセンター〒461-0002愛知県名古屋市東区代官町16-17 アロン代官3FTEL (052) 939-1505FAX (052) 939-1507その他営業拠点 仙台、長岡、浜松、広島、福岡、熊本チーフティン・チェアペリカンチェアツーシーターNo.53イージーチェアNo.53

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