PumpNews_Mar11_Vol.65
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ンドフォスポンプの役割は、冷却と熱回収にあります。自動車のエンジンを冷やすように、ガスエンジンもポンプで水を回して冷却しなければなりません。そこで熱くなった温水は、循環させて冷凍機を回したり暖房用の温水として使ったりしています。「ですから、非常に重要なところです。ポンプが止まってしまうとエンジンも止まってしまう。そうすると当然、電気と熱の供給はできなくなってしまうわけですから」と田中さん。ガスエンジンは、コージェネレーションのいわば心臓部。グルンドフォスのポンプは、その心臓部が24時間365日きちんと動き続けられるように支えています。立形がコンパクトな配置を実現モード学園の地下三階にある機械室。通路以外の空間は、エアハンドリングユニット(空調機)や電動機盤、タンク類、ブレーカなどの計器盤などが埋めつくし、その間を縫うようにして種々の配管が走っています。その中で壁際に整然と並んだグルンドフォスポンプが目に止まります。所長の金沢正一さんは「設計時には、この狭い空間にどうやってポンプを納めるのかが、大きな課題でした。横形だったら2、3倍のスペースが必要になったかもしれません」といいます。コンパクトな配置を可能にしたのが、グルンドフォスの立形うず巻きポンプTP、CRでした。地域冷暖房やコージェネレーションシステムは、効率的なエネルギー供給ができる半面、なにかトラブルが起きればたくさんの顧客に影響を及ぼしかねません。それだけにスムーズな運転が求められ、メンテナンス性の良さも重要なポイントになります。この点について、金沢さんは「グルンドフォスのポンプは簡単にオーバーホールできます。なにかあっても短時間で修理でき、メンテナンスコスト的にも安く上がっています」と話してくれました。アフターフォローについても「新しい試みとして、西新宿一丁目地区の地域冷暖房では、初めて、しかも数多くのグルンドフォスのポンプを採用しましたが、迅速なメンテナンスをしていただいており、よくやってくれている」と評価されます。CO2削減や省エネの要請は、今後強まりこそすれ、弱まることはないでしょう。それだけにエネルギーアドバンスが標榜する地域冷暖房やコージェネレーションなどを組み合わせた「スマートエネルギーネットワーク」は、低炭素社会の構築に向けて、よりいっそう重要な役割を果たしてゆくことでしょう。DHC営業部長の槫松久夫さんは「地域に根ざしたエネルギー供給、お客様と一体になったエネルギー供給を省エネ、環境性という観点から推進してゆきたい」と語ります。その中で、システムを支えるグルンドフォスポンプもまた、活躍の余地を広げてゆくのではないでしょうか。PROJECT納入先: 株式会社 エネルギーアドバンス設置場所: モード学園コクーンタワー導入開始:2008年11月導入製品:立形多段うず巻ポンプ CR 7台、CRN 1台、 インライン型単段うず巻 ポンプTP 6台用 途:空調システム地上50階、高さ203メートルと、学校法人所有のビルとしては国内最高層のモード学園コクーンタワー。モード学園コクーンタワーの地下に設置されたガスエンジン。地域冷暖房設備と一体で、効率的な熱電併給を実現PUMP NEWS6

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