PumpNews_Oct11_Vol.64
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Being responsible is our foundationThinking ahead makes it possibleInnovation is the essenceDENMARK STORY分で育てた野菜で料理をして、自然の中でのんびり過ごす――そんな生活に憧れる都会の人々は多いでしょう。今、日本でも週末農業や週末だけの田舎暮らしへの注目が高まっていますが、こういったライフスタイルは、実はデンマークでは100年以上も前から人々の生活に根付いています。キーワードは「コロニーヘーブ」です。これは、家庭菜園などを楽しめるスペースに生活できる小さな小屋を備えたコミュニティのこと。コロニーは「集合体」、ヘーブは「庭」を意味するデンマーク語で、日本語だと「レンタルできる自分の庭」とでも表現できるでしょうか。人々は土地を管理している自治体から一区画をレンタルし、週末や長期休暇などに、都会の喧噪を離れ家族でのんびりした時間を過ごします。デンマークが位置する北欧は緯度が高いため冬の日照時間がとても短く、人々は太陽の出ている時間をとても大切にします。その時間をより有意義に過ごすために、庭は欠かせません。ただ、マンションが林立する都市部では、自分の庭を持つのは難しいのが現状。そこで生まれたのがコロニーヘーブなのです。さて、コロニーヘーブでの過ごし方をみてみましょう。庭の隅々まで芝生を植えてぼんやりひなたぼっこをしたり、花々を植えてみたり……それぞれが思い思いの時間を過ごすなかで、最も多く見られるのは家庭菜園。丹誠込めて育てられたハーブやトマト、なすなどが鈴なりになっている風景は、コロニーヘーブではおなじみです。野菜だけでなく、小屋の多くも手づくりです。建築家のアルネ・ヤコブセンや家具デザイナーのハンス・ウェグナー等を生み出したデンマークでは、多くの人々にとって大工仕事はお手のもの。コンパクトな小屋の中には、家族が団らんするリビングやキッチン、それにベッドルームなどが手づくりで整えられ、居心地の良い空間が広がっています。日本でも、スローライフのスタイルとして熱い視線を集めているコロニーヘーブ。遊休農地を活用する取り組みとしても、ますます注目度が高まっています。自週末はコロニーヘーブへ自然に親しむデンマーク人のライフスタイルwww.grundfos.jp※ お問合せは下記弊社営業拠点、もしくは取扱い販売店までお願いいたします。

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