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PROJECT導入製品: 深井戸用水中ポンプ SP、インバータユニット 用途: 温泉源泉のくみ上げ場所: 福島県檜枝岐村 燧の湯温泉の安定稼働を支えるSPシリーズとインバータ尾瀬の玄関口でもあり、平家落人伝説の残る、福島県檜枝岐(ひのえまた)村。270年以上続く檜枝岐歌舞伎を今に伝えるこの村は、人口約600人が主に観光業で生活を営む小さな集落です。村にある公衆浴場は3軒。そして村で唯一の硫黄泉として多くの観光客や村民に親しまれ、渓谷の絶景を望めるのが「燧(ひうち)の湯」です。ここで、グルンドフォスの深井戸用水中ポンプSP8A-100とインバータが活躍しています。老朽化のために建て替えられ、専用の5号源泉が開泉したのは1999年12月のこと。ただ、開泉以来、定期的に起こる問題に悩まされていました。停電によってポンプが止まると、再始動するときにしばしば起こる故障です。停電からの復旧時 錆流入を防ぐためのインバータ5号源泉の泉質は硫黄分を多く含むため、パイプ周りに錆やスケールが発生しやすくなっており、故障原因は大抵その流入でした。山間に位置する施設の常として、落雷の際、誘導雷による停電でポンプが停止することがよくあります。停電の間に水位が上昇するため、そのまま運転再開すると、流量が増加し流速が著しく早くなってしまいます。その勢いで錆やスケールがポンプ内に巻き込まれ、インペラを止めてしまうのです。入れ替えや修理には、少なくとも500万円以上のコストがかかるため、非常に深刻な課題でした。そこで村が決断したのが、ポンプの入れ替えとともにインバータを導入することでした。採用されたポンプはSP8A-100 です。ただし、インバータからモータまでの距離が500メートル近くあり、運転には400ボルトの電圧が必要だったためノイズの発生が大きな問題となりました。最終的に、ノイズによるモータの消耗を抑えポンプの寿命を延ばすため、ノイズ・フィルター内蔵の制御盤もあわせて納入しました。その結果、電流値は安定し、電気料金は削減、施設運営の面からも導入のメリットは実感できているといいます。大切な観光資源を守り、より喜んでいただける温泉であるために、グルンドフォスも信頼の製品でバックアップしています。燧の湯(男湯)インバータと制御盤観光客や村民をいやす 燧ひうちの湯(外観)9Grundfos Case Study Book温泉揚湯

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