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伊豆急行線が開通した1964年頃、大室山裾の溶岩台地に「伊豆高原に温泉を引く」という壮大なプロジェクトが計画・着工されます。伊豆急行の線路沿いには約11kmにもおよぶ引湯パイプラインが設置され、東伊豆町熱川付近の高温で湯量豊富な4本の源泉から湧き出す温泉を引き、伊豆高原温泉は誕生しました。温泉管の総延長は、分譲地道路内の配湯管を含めてなんと約90km。現在では約2,600戸に供給されており、各施設や別荘では24時間いつでも必要な量の温泉を使うことができるのです。株式会社伊豆急コミュニティー、株式会社伊豆急ハウジングは、伊豆の不動産事業・温泉事業の歴史とともに、このエリア一帯を支えてきたグループ会社です。分譲地では湯温はもちろん、湯量も毎分の供給量が契約で決められているため、ていねいな整備・点検が必要とされます。そのため施設の外観目視はもちろん、ポンプ類の電流・電圧・音・熱などにいつもと違ったことがないか、またタンク周りや水位まで、1日3回、温泉と水道の両施設で担当者がチェックしています。お客様の満足のために よりよい供給事業を続けたい温泉事業を安定した形で進めるためにも、メンテナンス性は最も重要なポイントでした。開発当時から時間のかかるポンプのメンテナンス作業が懸案となっていましたが、グルンドフォスのポンプならメカシールの交換などだけで、手がかからないことから採用を決定。温泉供給区域には温泉施設だけで30数棟、水施設を含めると40数棟の見回るべき管理設備があり、メンテナンスが楽なグルンドフォスのポンプは負担軽減になっているといいます。導入当時の担当者を含め、何人もグルンドフォス浜松本社でポンプ講習会に参加した経験があり、その技術は今の担当者にも引き継がれており、現場で自ら分解整備することもあるほどです。温泉事業は数年で終わるような事業ではありません。担当者が変わっても技術が引継がれ、よりよい供給事業がこの先もずっと続いていくことが設備担当の方々の願いです。ポンプの性能、メンテナンス性の高さ、メーカーとしてのフットワークの良さで、グルンドフォスのポンプはその思いに応えていきます。温泉水の安定供給を維持し高いメンテナンス性で選ばれたCRNシリーズ伊豆急 伊豆高原分譲地 温泉供給事業PROJECT導入製品: 立形多段うず巻ポンプCRN、深井戸水中ポンプSP用途: 管理地域への温泉水圧送、汲み上げ場所: 静岡県メンテナンス性に加え、音も静かだと評価が高いCRNシリーズが並ぶ、ポンプ室のひとついつでも途切れることなくお湯を使ってもらえるよう、分譲地には43基の温泉水の貯湯槽を設置他の鉄道では見ることのできない、伊豆急行の鉄道線沿いに設置された銀色の配湯パイプラインGrundfos Case Study Book8温泉揚湯/圧送

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