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PROJECT導入製品: 立形多段うず巻ポンプCRN用途: 農業用ROシステム場所: 千葉県いちご栽培の可能性を広げるROシステムで静かに力強く水を送るグルンドフォスCRN横田ファーム モニターハウス千葉県千葉市緑区、このエリアには様々な観光農園が点在しています。その一つ、横田ファームには、RO水を使った養液栽培でいちごの育成比較と生育状況のデータを取っているモニターハウス(栽培実験棟)があります。RO水は高分子RO(Reverse Osmosis:逆浸透)膜を使って作られる限りなく純水に近い水。工業用に多く使われており、地球環境への配慮や水不足の解消、水道代のコスト削減に大きく貢献するといわれています。神奈川県に本社を置く轍産業株式会社では、RO水にいち早く着目し、機器開発を開始しました。きっかけは東日本大震災。津波で地下水の塩分濃度が高まり被害を被った、いちご農家の支援でした。当時すでにRO水のシステムはありましたが、大型で高額。そこで農作物向けに小型の装置を自主製作し、いろいろな水の問題で困っている方々の役に立ちたいと、ROシステム事業を開始したのです。浜松本社工場見学で確信した ポンプ能力と安心感ROシステムは、昼夜を問わず水量が減ると時間に関係なく稼働するため、音の大きいプランジャーポンプでは住宅地に近い農園で使うことは無理と判断。そのとき販売店が紹介したのがグルンドフォスのポンプでした。浜松工場を見学し、工場の機能的なこと、工業用のRO水設備で使われている実績、製品性能の高さとメンテナンス性のよさを見て採用となりました。ROシステムは使用目的、水質精度、設置場所などによりポンプ能力も形状も、設計・レイアウトも変わる、いわばオーダーメードのシステム。要望にあわせた部材組み立て、溶接、塗装、制御盤などを社内製作できるようにしたため大幅なコストダウンに成功し、農家やその他の小規模施設などでも導入可能になりました。横田ファームの実験ではコストを削減しつつ、品質がよく成長の早いいちごを栽培するためのノウハウを探求し続けています。土の温度や水量など、日々確認することが多いため、手がかからないポンプには助かっているといいます。よりおいしいいちごを、安全に育てるために、グルンドフォスのポンプも静かに力強く貢献しています。RO水に不純物はほとんどなく他のものに干渉しない。溶解不純物濃度測定用のTDSテスターの数値は0.00システムユニット内部。地下水を前処理フィルターでろ過、CRNポンプで高圧をかけRO膜フィルターへ送る13Grundfos Case Study Book水処理

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