98726366_02
447/476

4.1.3 電力コスト(Ce)多くの場合、年間2000時間以上運転するポンプシステムのライフサイクルコストの中では、電力コストが最大のコストとなります。実際、世界の電力消費量の20%前後はポンプシステムが占めています。図4.1.5を参照してください。ポンプシステム:20%ポンプシステム以外:80%図4.1.5:世界のエネルギー消費量以下にポンプシステムの電力消費を左右する主な要素を示します。• 負荷特性• ポンプの効率(運転点の計算)図4.1.6を参照してください。• 電動機の効率(部分負荷時の電動機の効率は、高効率の電動機と通常の効率の電動機では大幅に異なる場合があります。)• ポンプのサイズ(一般的に、見込み余裕と切り上げによりオーバーサイズのポンプを提案しがちです。)• ポンプ以外の部分(配管、バルブ等)• 回転数調整装置を使用するか否か。回転数調整式のポンプを使用すると、消費電力は最大50%削減することが可能です。0510152025303540455055020406080Q [m3/h]η[%]新規設備既存設備図4.1.6:新規ポンプと既存ポンプの効率の比較4.1.4 運転コスト(Co)運転コストには、ポンプシステムの運転に関連する人件費が含まれます。ほとんどの場合、ポンプに関連する人件費はわずかです。今日では各種の監視装置があるため、ポンプシステムをコンピュータネットワークに接続して、運転コストを削減することが可能です。4.1.5 環境関係コスト(Cenv)環境関係コストには、部品の廃棄コストと揚液から発生する汚染物質の処理コストが含まれます。環境関係の要因が工業用ポンプシステムのライフサイクルコストに与える影響はわずかです。4.1.6 保守および修理コスト(Cm)保守および修理コストには、その名の通り、ポンプシステムの保守および修理に必要な人件費、予備部品費、輸送費、洗浄(掃除)費等すべての関連コストが含まれます。ポンプの最適な運転寿命を実現し、故障を防止するための最良の方法は予防的保守を行なうことです。TP/TPENBG/NBGEPACOUPS/MAGNACR(N)/ CR(N)EHydro MPCSP A/SPDDA/DDE/DDCポンプ参考資料サービス447Chapter 4 ライフサイクルコスト(LCC)の計算 Section 4.1 ライフサイクルコスト(LCC)計算式

元のページ  ../index.html#447

このブックを見る