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このようなポンプシステムの構造には以下の2つの方式があります。• 差圧トランスミッタをポンプに取付け、ポンプシステムを流量補正差圧制御(DPT 1)により運転する方法。図3.2.4を参照してください。• 差圧トランスミッタを熱消費装置の近くに取付け、ポンプシステムを差圧制御(DPT 2)により運転する方法。図3.2.4を参照してください。最初の方式では、PI調整器、ポンプ回転数調整器、差圧トランスミッタを互いに接近して配置するため、設置が容易になります。この構造ではポンプシステム全体を一つのユニットにすることができます。Section 3.4を参照してください。このポンプシステムを立ち上げて運転するためには、ポンプの特性データを調整器に保存する必要があります。これらのデータは、流量の計算と、ポンプの性能が図3.2.4の青色の所要供給圧力の条件を満たすようにするために必要な特定の流量における差圧設定値(Hset)の削減値の計算に使用されます。二番目の方法では差圧トランスミッタを熱消費装置の近くに取付けなければならず、そのための配線も必要となるため、設置コストが(最初の方法より)増加します。この方式の性能は最初の方法と大体同じです。差圧トランスミッタは放熱器等の位置での差圧を測定し、必要圧力の増加に対して自動的に差圧を補償して、給水配管等の内部で発生する圧力損失の増加に対応します。440Chapter 3 ポンプ性能の調整Section 3.2 回転数によるポンプ性能制御

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