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速度制御式ポンプを並列接続した場合所要流量が変化する場合は、速度制御式ポンプを並列接続すると、非常に効率的なポンプシステムの運転が可能になります。この方法は給水システムや昇圧システムで一般的に使用されています。同じ性能性能曲線を持つ2台の速度制御式ポンプで構成されるポンプシステムは、性能の範囲が広くなります。図2.2.3を参照してください。このポンプシステムではQ 1に達するまでは1台のポンプが対応します。Q 1を超えると両方のポンプが作動して所要の性能を達成します。両方のポンプを同じ速度で運転した場合は、総合のポンプ性能は図2.2.3のオレンジの曲線のようになります。グレー部内ではP1のポンプしか給水していません。ポンプシステムの特性図2.2.3:同じサイズの2台の速度制御式ポンプを並列接続した場合。 オレンジの曲線は減速時の性能を示しています。Q 1のところで示されている運転点は1台のポンプを全速で運転した場合に得られるものですが、この運転点は2台のポンプを速度を低下させて運転しても達成することができます。この状況を示しているのが図2.2.4のオレンジの曲線です。この図ではこれら2つの状態における効率も比較しています。1台のポンプを全速で運転する場合は、運転点がポンプの性能曲線からはるかに離れたところになるため、ポンプの効率は低下します。2台のポンプを速度を低下させて運転する場合は、総合の効率ははるかに高くなりますが、速度を低下させて運転するとこれらのポンプの最大効率は若干低下します。1台のポンプでも所要流量と揚程を維持することはできますが、効率面とひいてはエネルギーの消費量のため、両方のポンプを同時に運転しなければならない場合があります。1台のポンプにするか2台にするかは、個々のポンプシステムの特性とポンプの種類により決まります。減速図2.2.4:1台のポンプを全速運転した場合と2台のポンプを減速運転した場合の比較。この場合は2台のポンプの総合効率のほうが高くなります。TP/TPENBG/NBGEPACOUPS/MAGNACR(N)/ CR(N)EHydro MPCSP A/SPDDA/DDE/DDCポンプ参考資料サービス433Chapter 2 ポンプシステムの基礎Section 2.2 ポンプの直列接続と並列接続

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