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効率、η曲線効率は供給電力に対する利用した総電力量の割合で表されます。ポンプ関係では効率ηPはポンプが水に与える水馬力(PH)とポンプの軸に送り込まれるモータ出力(P2)の割合で、次の式で表されます。ηp =PH=ρ ・ g ・ Q ・ HP2P2 x 3600ここで:ρは液体の密度(kg/m3)、gは重力加速度(m/s2)、Qは流量(m3/h)、Hは揚程(m)を表しています。50607080403020100010203040506070Q [m3/h]η[%]図1.1.4:代表的遠心ポンプの効率曲線20℃の水でQをm3/h、Hをmで表すと、水馬力は次の式で表されます。PH = 2.72 ・ Q ・ H [W]効率曲線から、効率はポンプの運転点により決まることが分かります。そのため、流量の条件を満たすポンプを選択し、最も効率的な流量範囲でポンプが運転できるようにすることが重要になります。出力、P2曲線図1.1.5は、モータ出力と流量の関係を示しています。ほとんどの遠心ポンプのP2曲線は図1.1.5のようになり、流量が増加するとP2値も増加します。P2 =Q . H . g .ρ3600 x ηp8106420010203040506070Q [m3/h]P2 [kW]図1.1.5:代表的遠心ポンプのモータ出力曲線NPSH曲線(Net Positive Suction Head)ポンプのNPSH値は、キャビテーションを防止するためのポンプの吸込側に必要な最小絶対圧力を表しています。NPSHの値はメートル(m)で表し、流量により決まります。流量が増加するとNPSH値も増加します。図1.1.6を参照してください。1002468010203040506070Q [m3/h]NPSH [m]図1.1.6:代表的遠心ポンプのNPSH曲線422Chapter 1 ポンプと電動機Section 1.1 ポンプ

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