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Section 3.4 周波数変換器内蔵ポンプの利点周波数変換器内蔵のポンプは、多くの用途に最も適しています。回転数調整式ポンプの利点と、ポンプ、周波数変換器、PI調整器および場合によってはセンサや圧力トランスミッタを一式のユニットにすることで得られる利点を併せ持っているためです。図3.4.1を参照してください。周波数変換器内蔵式のポンプは単にポンプとしての働きをするだけではなく、個々の用途で発生する問題を解決したり、各種ポンプ設備におけるエネルギーを節約することができるシステムです。ポンプ交換に関しては、周波数変換器内蔵式のポンプは回転数固定式のポンプと異なり余分な設置コストがかかりません。必要な作業は、電源を接続し、配管に周波数変換器付ポンプを接続するだけで、ポンプの運転準備は完了です。必要圧力を設定すればポンプは運転可能になります。次に、周波数変換器内蔵式のポンプに要求される利点について簡単に説明します。設置が容易であること周波数変換器内蔵式のポンプは回転数固定式のポンプと同程度に設置が容易です。電動機を電源に接続すればポンプは運転できます。内部の結線と調整は製造時に済んでいます。最高の省エネルギー性ポンプと電動機と周波数変換器は最適になるように設計されているため、このポンプシステムを運転すると消費電力を下げることができます。同一の供給業者ポンプ、周波数変換器、センサが同一の供給業者であれば、保守や修理の手続きだけでなく、寸法合わせ、適切なモデルの選択、注文の手続きもしやすくなります。MPI 調整器周波数 変換器PT設定値図3.4.1:周波数変換器と圧力トランスミッタ内蔵のポンプ広い性能範囲周波数変換器内蔵のポンプは極めて広範囲にわたって性能を発揮するため、様々に変化する状況に効率的に対応することができ、また各種の要件をも満たすことができます。そのため、少ない台数で、性能範囲の狭い多くの固定回転数ポンプの代替となります。494Chapter 3 ポンプ性能の調整Section 3.4 周波数変換器内蔵ポンプの利点

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