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Section 3.3 回転数制御の利点ポンプの用途ではほとんどの場合、1日中最大限の性能で運転する必要はありません。そのため、ポンプシステムのポンプの性能を自動的に調整できるようにしたほうが有利になります。遠心ポンプの性能はポンプの回転数により調整するのが最良の方法です。ポンプの回転数は通常は周波数変換器により調整します。以下の頁では、クローズシステムとオープンシステムにおける回転数調整式ポンプについて説明します。ポンプの回転数による調整の詳細について説明する前に、ポンプの回転数による制御の利点と、周波数変換器付きの回転数調整式ポンプの特長について説明しておきます。消費電力の削減回転数調整式ポンプで使用するエネルギーは、個々のポンプ運転のためだけのエネルギーとなります。周波数制御によりポンプの回転数を変えてポンプの性能を調整する方法は、他の調整方法に比べると効率が高く、従ってエネルギーを最も効率的に利用することができます。ライフサイクルコストが安いポンプのライフサイクルコストを考える点で、エネルギーの消費量は非常に重要な要素です。そのため、ポンプシステムの運転コストを可能な限り最小限に抑えることが非常に重要となります。効率的な運転は低エネルギー消費量につながり、結果的に運転コストが下がります。回転数調整式ポンプは、回転数固定式のポンプに比べると最大50%もエネルギー消費量を削減することができます。環境保護エネルギー効率の高いポンプは汚染が少なく、従って環境への影響が少なくなります。快適性が増大各種のポンプシステムでは、ポンプの回転数により性能を調整すると快適性が増します。例えば給水系では、自動的な圧力の調整とポンプのソフトスタートにより給水系内の高圧による水撃と騒音が低下します。循環系では、回転数調整式ポンプにより差圧が一定レベルに保たれるため、システムの騒音が最小限になります。ポンプシステムのコストを削減回転数調整式ポンプを使用すると、試運転とポンプシステム内の調整弁の必要性が減少します。そのため、ポンプシステムの総コストを削減することができます。TP/TPENBG/NBGEPACOUPS/MAGNACR(N)/ CR(N)EマルチリフトHydro MPCSP A/SPDDA/DDE/DDCポンプ参考資料サービス493Chapter 3 ポンプ性能の調整Section 3.3 回転数制御の利点

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