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2.2.2 ポンプの直列接続通常、高圧が必要なポンプシステムではポンプを直列接続して使用します。一段がポンプ一台に相当します。直列接続の原理を使用している多段ポンプもこの方式によります。図2.2.5は2台の同じポンプを直列接続した場合の総合の性能曲線を示しています。この曲線は、グラフ上で各流量値について1台の揚程を2倍にすることで描くことができます。この方法により、最大揚程が2倍(2・H max)で、最大流量(Q max)はポンプが1台の場合と同じ曲線が描かれます。•グレー部内ではP2のポンプしか給水していません。図2.2.5:同サイズの2台のポンプを直列接続した場合図2.2.6は、サイズの異なった2台のポンプを直列接続した場合の総合の性能曲線を示しています。この場合の総合の性能曲線は、特定の流量Q 1 = Q 2においてH 1とH 2を加算することで描かれます。図2.2.6のグレー部は、P2の最大流量の方がP1より高いため、このグレー部内ではP2のポンプしか給水していないことを示しています。•グレー部内ではP2のポンプしか給水していません。図2.2.6:サイズの異なる2台のポンプを直列接続した場合2.2.1で説明したように、性能の異なるポンプを接続する場合には、サイズの異なったポンプを組み合わせる方法と、ポンプの組合せの中に1台または数台の速度制御式ポンプを入れる方法があります。高い一定した圧力を必要とするポンプシステムでは、固定速度ポンプと速度制御式ポンプの組合せを使用する場合が多くあります。この場合固定速度ポンプが揚液を速度制御式ポンプに供給し、速度制御式ポンプの吐出し液を圧力トランスミッタ(PT)で制御します。図2.2.7を参照してください。速度制御器図2.2.7:同サイズの固定速度ポンプと速度制御式ポンプを直列接続した場合圧力トランスミッタ(PT)と速度制御器によりP2の吐出し圧力が一定となるようにします。486Chapter 2 ポンプシステムの基礎Section 2.2 ポンプの直列接続と並列接続

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