97614457_04
31/528

トップランナーモータ搭載汎用ポンプ導入のメリット1. トップランナーモータは、従来の標準効率モータと比べて効率が高いため、トップランナーモータ搭載汎用ポンプは、省エネルギー効果が得られます。2. 汎用ポンプのような、長時間使う用途ほど省エネルギー効果が大きく、経済性の向上が可能です。3. エネルギー消費量の抑制・削減により、CO2発生量低減で、地球環境保護に貢献いたします。注意事項トップランナーモータは、電動機の効率を上げるため、特性や構造・寸法等が、従来の標準効率相当の電動機と大きく異なります。新規に設置する場合や、保守・管理のため交換する場合、下記の点に注意が必要です。① 電動機の回転速度が高くなる機種があり、ポンプの羽根車を変更する場合があります。トップランナーモータでは、損失を減らすために、誘導電動機のスリップが小さくなり、回転速度が従来品よりも高くなっています。遠心ポンプでは、回転速度が上がると、ポンプの行う仕事も3乗に比例して増加します。従来のポンプにそのままでトップランナーモータを取付けると、ポンプ性能が上がると共に、電動機が過負荷になる場合があります。事前に、ポンプや電動機の試験成績書等で確認をしてください。② 電動機の寸法がより大きくなり、開放防滴形の生産が中止されますので、従来の位置に、そのまま設置できない場合があります。トップランナーモータでは、損失を減らすために、各部品を大きくしています。また、グローバル化の流れの中で、開放防滴形から全閉防まつ形に統合されます。そのため、取り合い寸法が変わったり、周囲と干渉する場合がありますので、事前に寸法図等で確認をしてください。③ 始動電流や定格電流が増加し、制御盤や電源設備の見直しが必要になる場合があります。トップランナーモータでは、損失を減らすために、電気が流れ易くなっています。始動時やスター・デルタ始動方式の切り替え時に、突入電流が増加します。また、効率は上昇しますが力率が下がる傾向があり、見かけの電流値(無効電流)が増加します。そのため、電源側に取付けた遮断器やサマールリレー等が誤動作を起こす場合があります。事前に、電動機の試験成績書等で確認をしてください。④ 電動機の質量が増加し、防振装置等の付帯設備の見直が必要になる場合があります。トップランナーモータでは、損失を減らすために、各部品を大きくしています。そのため、電動機の質量が増加し、ポンプ全体の質量が増加したり重心位置が変化したりして、従来の防振装置等に、そのままでは搭載できなくなる場合があります。事前に寸法図等で確認をして、吸振体の交換や位置の調整をしてください。~ ポンプ写真例 ~横形遠心ポンプ直動式遠心ポンプ立形渦巻ポンプラインポンプ給水ユニット詳細については一般社団法人 日本電機工業会 サイト(URL https://www.jema-net.or.jp/)にてご確認いただけます。31Top Runner

元のページ  ../index.html#31

このブックを見る