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2128運転条件LF End Suction Pumps運転条件8. 運転条件対象となる液体LFポンプに使用する液体は、清水、非腐食、非爆発性で、固形粒子や繊維質を含まないものを推奨します。ポンプ素材を化学的、機械的に損傷するおそれのある液は使用しないでください。許容液温は以下の通りです。0℃~+90℃液体の比重および粘度このポンプを水よりも比重や粘度の高い液体に使用する場合は、必要に応じて出力の高い電動機を使用してください。遠心ポンプ性能に対する高比重の影響150cSt以下の高比重液体を使用する場合、遠心ポンプの消費電力にのみ影響を及ぼします。• 揚程、流量、ポンプ効率は変わりません。• 比重の増加に比例して消費電力が増加します。比重が1.2の液体には、20%増しの入力電力が必要です。• 多くの場合、大型の電動機が必要です。• ゲージ圧は、比重に比例します。遠心ポンプ性能に対する高粘度の影響高粘度の液体は、遠心ポンプ性能にいくつかの影響を与えます。• 消費電力が増加し、より大きな電動機が必要です。• 揚程、流量、ポンプ効率は低下します。周囲温度と高度周囲温度と据付高度は、ベアリングや絶縁システムに影響を与えるため、電動機寿命にとって重要なポイントです。周囲温度は+40℃を超えてはいけません。周囲温度が+40℃を超える場合、または電動機を海抜1000mを超える場所に設置する場合、空気密度が低下して十分な冷却効果が得られなくなりますので、全負荷での運転は避けてください。そのような場合には、より出力の高い電動機を使用する必要があります。電動機出力(P2)と周囲温度との関係例上の図は、電動機を海抜3500mの場所に設置する場合、電動機負荷を88%に低減する必要があることを示しています。大気温度70℃では、電動機負荷を定格出力の78%に低減する必要があります。圧力最大入口圧力入口圧力にポンプ圧を加えたものが、常にポンプの許容圧力より小さくなければいけません。最小入口圧力最小入口圧力は、ポンプのNPSH曲線に最低1mの揚程(安全損失水頭)を加えたものとします。流量最小流量吐出弁を閉じたままポンプを運転すると、ポンプ内の温度が上昇したりポンプ内に蒸気が発生します。この影響で、応力や振動により、シャフトの損傷、インペラの腐食、ベアリング寿命の短縮や、メカニカルシールの寿命の短縮につながります。最大流量最大流量を超えた場合、キャビテーションや過負荷が発生することがあります。ポンプが定格点を外れて動作している場合は、バルブ等で調整してください。212

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